研修やマニュアル共有、外部へのウェビナーなど、動画コンテンツを使う機会が増えてきたなかで、欠かせないのが動画配信システム。「動画配信システム」で検索してみると、多くのサービスが表示されます。機能だけでなく、費用も異なり、どれを選ぶべきか悩んでしまいます。そこで今回の記事では、以下の項目についてまとめました。・動画配信システムの機能・導入にかかる費用・動画配信システムの選び方から導入の方法・おすすめの動画配信システム7選本格的な導入に向けて、ぜひ参考にしてください。動画配信システムとは動画配信システムとは、特定のユーザーや組織に限定した動画コンテンツの配信ができるシステムのことです。インターネットを活用して配信されることがほとんどですが、クローズドの環境で配信したい場合は、オンプレミス型といわれる社内のネット環境だけでの配信と視聴に限定することも可能となります。また、動画配信システムを導入すればコンテンツ管理の手間も大幅に省けるだけでなく、コンテンツを有料配信することで新たな収益源となる可能性も秘めています。動画配信システムの機能・できること動画配信システムを導入することで、「社内教育や情報・ノウハウの共有」「社外への動画コンテンツの提供」が実現できます。それぞれについて具体的に見ていきましょう。社内教育や情報・ノウハウの共有動画のメリットは、文字では表現が難しい情報や雰囲気を伝えられることです。たとえば営業や接客の教育素材・マニュアルを作成する場合、文字だけよりもビジュアル付きで表現されている方が、伝わりやすくなるでしょう。また、社内でのノウハウ共有も容易となり、システムによっては動画コンテンツに対して視聴者が評価やコメントを残せるなど、双方向のコミュニケーションが可能なサイト構築型のシステムもおすすめです。社外への動画コンテンツの提供ウェビナーや、動画コンテンツの有料配信など、クライアントや会員向けにコンテンツを届けたい場合にも、動画配信システムが役立ちます。これまではリアルで対面して行っていた情報の提供も、動画配信システムを使えば、たとえ遠方の方であっても同じように届けられるようになります。また、配信の仕組みにもよりますが、都度の課金やサブスクも可能となり、新たなキャッシュポイントの創出も可能です。配信システムの仕組み続いては、配信システムの仕組みについてです。ダウンロード配信動画データを各デバイスにダウンロードして視聴する方法であり、オフラインでも視聴が可能となります。オフラインでも視聴できるため、月額課金や有料課金に向いているといえるでしょう。ダウンロード配信の場合、デバイスの容量が消費されること、ダウンロードの時間などが必要になる点は注意してください。ストリーミング配信サーバーから直接動画を視聴するもので、ストリーミング配信の中でも「オンデマンド配信」と「ライブ配信」に分けられます。「オンデマンド配信」とは、すでに視聴可能な状態の動画をサーバーから直接視聴するタイプであり、デバイスのデータ保存容量を圧迫しない反面、回線速度が遅いと遅延や停止してしまうことがあるのが難点です。一方、「ライブ配信」はリアルタイムで動画を配信するタイプで、データに残されません。そのため、特別感やプレミア感を出したいコンテンツ配信の際に使いたい配信機能といえます。ただし、視聴人数によってはサーバーに負荷がかかることもあります。動画配信システムの導入費用は?配信システム会社や、容量、登録できるユーザー数に応じるプランの違いなどで、費用は異なります。一般的には初期費用100,000円程度、月額費用50,000円程度が相場です。なかには初期費用が無料のものもあり、また月額費用も人数に応じて課金されるものや、10,000円前後の格安システムもあります。一般的には初期費用100,000円程度、月額費用50,000円程度が相場です。なかには初期費用が無料のものもあり、また月額費用も人数に応じて課金されるものや、10,000円前後の格安システムもあります。さらに、多くのシステムで無料トライアル期間が設けられているため、まずは使用感と機能をチェックし、できるだけコストパフォーマンスの高いシステムを選択するようにしましょう。動画配信システムの選び方「動画配信システム」でネット検索すると、非常に多くのサービスが展開されていることがわかります。いずれも基本的な動画コンテンツの配信機能についてはあまり大差ありませんが、機能面や操作性、コスト面で差別化が図られています。具体的には、・コンテンツの課金が可能かどうか・セキュリティのレベル・ユーザー数や転送量の制限・サポート体制などです。必要な機能が搭載されているかまずは動画配信システムを導入する目的に必要な機能が搭載されているかどうかを見極めましょう。必要な機能が明確となれば、その機能が搭載された動画配信システムを選べばいいのです。また、将来的に社外向けにコンテンツを有料販売したいのであれば、課金システムを導入できるかどうか。管理するユーザーが増えても問題がないのか、視聴者数が増えても問題がないのか。こういった点もチェックが必要です。セキュリティのレベル動画コンテンツを社外へ提供する場合、システムのセキュリティレベルも重要となります。セキュリティレベルが低いと違法ダウンロードやコピーされる恐れもあるためです。そういった事態を防ぐためには、通信の暗号化をおこなっているシステムを選択してください。ストリーミング再生に対応していれば、端末にデータを残せないためセキュリティの観点からいっても安心でしょう。ユーザー数や転送量管理できるユーザー数(会員)については、システムやプランによって異なりますので、よく確認しておきましょう。導入してから「増やしたい」となると、追加でコストが発生するかもしれません。転送量もユーザーの数、視聴時間が増えると、必然的に転送量は多くなるため、同様に確認が必要です。管理できるユーザー数と転送量は動画配信において、とても大事なポイントになります。中には無制限としているシステムもあるため、しっかり選ぶようにしましょう。使いやすさとサポート体制たとえ多機能なシステムであったとしても、直感的な操作ができないと、システムを使う担当者も困りますよね。ストレス少なく操作ができるかどうか、無料トライアルなどで試してみましょう。同時に、システム導入時、そして導入後の疑問点や不測の事態にもすぐに対応できるよう、システム側のサポート体制が整っているかどうかも大切なポイントとなります。サポート担当が常駐し対応してくれるシステム会社もありますので、選ぶときの参考にしてみてください。動画配信システムの導入方法機能面やコスト面のチェックが済み、どの動画配信システムを導入するのか決まっているのであれば、公式ホームページから問い合わせしてみましょう。多くのシステムが無料トライアル期間を設けているため、まずは無料トライアルを経てからの正式導入が最もストレスや違和感なくはじめられるのではないでしょうか。配信システムを選ぶ→無料トライアル→正式導入への申込、という流れで進めてみましょう。おすすめの動画配信システム7選OneStreamOneStreamは、デザインスキルや知識なども不要で、誰でも簡単に動画サイトを作成でき、1分でサイト構築可能なサービスです。学習塾などの教育機関や、中小企業から大手の企業まで幅広く導入されています。動画や会員管理、マーケティング機能など、必要な機能が揃っていて、価格は業界最安値の月額9,800円。さらに初期費用無料、ユーザー数や転送量も無制限と、コストパフォーマンスの高さで評判です。また、課金システムを導入しづらいシステムも多い中、OneStreamはサブスクリプションの仕組み提供にも対応してくれます。30日間の無料トライアル期間もあり、実際の導入となれば、専属のサポートチームがワントゥーワンで運用補助してくれますよ。メガDOGAメガDOGAは、VOD動画配信プラットフォームで、社内での動画教育や動画コンテンツ販売が手軽に始められます。会員認証機能で特定の会員に絞っての配信や、APIの提供で配信システムの開発や管理の手間を省けます。また、大規模配信にも対応できるようになっています。また、ノウハウや研修動画など、秘匿性の高いコンテンツも安心して配信できるよう、コンテンツごとに制限を設けることも可能です。無料トライアル期間は、最大で30日間。初期費用50,000円、月額50,000円〜。ULIZAULIZAは、クラウド型の動画配信システムで、サービス開始から10年以上、延べ500社以上の導入実績があり、10万人規模のライブ配信にも対応しています。イベント、VOD、ライブ、と配信スタイルに応じて最適なプラットフォームが用意されているため、目的に応じて選択可能。初期費用は50,000円〜、月額費用50,000円〜で、無料トライアル期間は30日間となっています。また、利用期間に応じて月額契約ではなく、スポットでの契約(単月150,000円)もできるため、状況に応じて使い分けしてみてください。millviポータルmillviポータルは「動画共有ポータルサイト」の構築が可能なクラウド型のトータルシステムです。会員管理や、テスト、アンケート、メール配信などさまざまな機能が搭載されており、動画制作代行、ライブ配信代行、コンテンツの制作・運用支援などのサービスも行なっています。販売用から、クローズドの動画など、誰でも1週間ほどで運用できる設計となっているため、難しい知識やスキルも不要です。無料トライアルは30日間、初期費用100,000円、月額費用は50,000円〜となっています。クラストリームクラストリームは、クラウド型の会員制動画配信システムです。オンプレミス型にも対応しており、高いセキュリティ基準を設けたいときにもおすすめ。約3,000時間の動画を保存できる大容量と、2倍速でも聞き取りやすい最新技術が搭載されていることも特徴的です。オンデマンド配信とライブ配信にも対応し、業界最高レベルの最新セキュリティの仕組みで、違法ダウンロードや不正利用から動画コンテンツを守ってくれます。無料体験デモ機能あり、初期費用は無料、月額50,000円〜で利用可能です。オンプレミス型をご希望の場合は、別途見積が必要となります。MOOGAMOOGAは、簡単3ステップで「見せたい動画」を「見せたい人へ」届けられる、シンプルで簡単な操作性にこだわった配信サービスです。ライブ配信には対応していませんが、その分シンプルな機能を低コストで利用でき、配信だけをメインとするのであればおすすめといえます。無料トライアルは30日間、各プラン初期費用は一律50,000円、月額15,000円〜となっています。UIshareUIshareは、オリジナル動画やデータ送信、共有サイトの構築が簡単にできるクラウド型のシステムです。即日利用開始も可能で、決済機能も搭載されているためコンテンツがあればすぐにでも販売できるようになっています。ライブ配信や、VR配信、修了書の発行、テストやアンケート機能など多機能が搭載されており、利用目的に応じて3つのプラットフォームから選択できますので自社の目的に応じて選んでみてください。無料トライアル期間は7日間と短めですが、初期費用は無料で、利用人数10人かつ10GBまでなら月額1,000円で利用できます。まとめ動画配信システムを導入することで、社内での情報やノウハウの共有がより便利となり、社外向けのセミナーや動画コンテンツの販売や販促活動が可能となります。会員やコンテンツの管理、マネタイズ、マーケティングなど、さまざまな面の効率化も図れるでしょう。システムによって導入コストや操作感が異なりますが、主流のクラウド型であれば比較的安価で、かつスピーディーに導入も可能です。まずは導入する目的を明確にし、無料トライアルを設けているシステム会社を試してみてはいかがでしょうか。具体的におすすめのシステムも紹介しましたので、参考にしてみてください。