リモートワークやWeb会議などが普及するに伴い、オンライン配信によるセミナーや研修を提供する企業や個人が増えています。オンライン配信は、リアルにセミナーを開催したり、研修を実施することと比べて、メリットとなることが多くあります。そこで今回は、オンライン配信する際のおすすめの方法と、メリットを解説します。セミナー・研修動画をオンラインで配信する目的そもそもオンラインで配信する目的は何なのかについて、理解しておきましょう。アーカイブ配信リアルな場でのセミナー・研修は、当然ながら決まった時間と場所にいない限り、内容を視聴できません。一方、オンライン配信ならば、距離が離れていても参加できることはもちろん、配信内容をアーカイブすることが可能となります。そのため、タイミングが合わずに参加できなかった人へ配信したい、いつでも見返せるようにしたい、過去の動画コンテンツを集めたい、というニーズにも応えられるようになります。営業活動への活用過去に実施したセミナーに興味のある人の情報を集めるためにも有効活用できます。アンケート機能などを実装することもできるため、視聴した人のデータを取得、分析し、今後の営業活動へ活かしたい場合にもオンライン配信はおすすめです。セミナー・研修動画をオンラインで配信する方法セミナーや研修などの動画コンテンツをオンラインで配信する方法としては、オンデマンド配信とライブ配信の2パターンとなります。それぞれについて詳しく見てみましょう。オンデマンド配信オンデマンド配信とは、事前に動画コンテンツを収録して編集し、配信するスタイルです。オンデマンド配信するメリットとしては、まずは動画コンテンツを最適な尺にコントロールでき、不要な部分もカットできる点があげられます。また、編集作業で、わかりやすいようにテロップを加える、視覚効果を上げるために加工するなどの調整も可能です。動画コンテンツが出来上がれば、使い回しができるため、配信側が好きなタイミングで、何度でも視聴者に配信できます。さらに、セミナーや研修に参加した人たちの視聴データを分析することで、商品やサービスの販促に活かすこともできるでしょう。オンデマンド配信は、画一的な内容を訴求したいとき、例えば会社案内動画やマニュアルなどの配信に向いています。ライブ配信ライブ配信は、その名のとおりリアルタイムでセミナーなどの動画コンテンツを配信するスタイルです。ライブ配信するメリットは、視聴者に対して、そのタイミングでしか視聴できないという特別感を提供できること、そしてセミナーや研修に参加している視聴者の反応をリアルタイムに集められることです。視聴者の反応をリアルタイムに見られるため、少し難易度が高いかもしれませんが、配信する内容を変えられる点もライブ配信ならではといえるでしょう。ライブ配信はトークセッションや、臨機応変に内容を変えていきたいセミナーなどの配信に向いているといえます。一方で注意すべき点として、ライブ配信は配信日時を決めて告知するなど、事前準備が必要となります。また、ネットワークの不具合などがあった場合に配信がストップしてしまうリスクもあるため、配信前のチェックと不測の事態に備えておくべき、ということも頭に入れておきましょう。以上のように、セミナーや研修に関する動画コンテンツの配信は、配信する内容に応じて、最適な配信スタイルを検討する必要があるといえます。オンラインで配信するメリットセミナーや研修の動画コンテンツをオンラインで配信するメリットについてみておきましょう。メリットは、コスト削減、外部環境の影響を受けにくい、参加者と交流しやすい、の3つで、以下に詳しく解説します。コスト削減が可能オンデマンド配信の部分でも述べましたが、一度動画コンテンツを作成してしまえば、使い回しが可能となるため、撮影や編集、配信環境の準備を都度する必要がなくなります。そのためコストを削減できるということです。外部環境の影響を受けにくい外部環境とは、天候や交通状況などのことを指します。オンラインであれば日本全国はもちろん、世界からも参加が可能となるため、上記の外部環境の影響を受けることなく、セミナーや研修に参加できるようになります。参加者側は移動のコストや手間を省け、主催する側も会場を抑える必要がなくなるため、メリットといえるでしょう。参加者と交流しやすいリアルの場におけるセミナーや研修の場合でも、双方向のコミュニケーションは可能ですが、現場では質問しづらい、声を出しづらいと感じる方もいることでしょう。そのため、一方通行のコミュニケーションに終始してしまうことも多々見受けられます。オンラインでは、チャットやコメント欄などの機能を活用すれば、参加者とコミュニケーションを取りながら進められます。質問や意見を述べることも、チャットの方がハードルが低いと考える参加者も多いのではないでしょうか。オンラインでの配信は公開範囲を分けられる配信する動画コンテンツの内容によっては、公開範囲を分けたい時もあるでしょう。公開する範囲や目的に応じて、使用するツールも使い分けるべきです。オープンな配信できるだけ多くの人に視聴してもらいたい時、新規ユーザー獲得や認知拡大を目的としたい時には、オープンに配信しましょう。この場合、使用するツールとしてはYouTubeや、Zoomなどのオンライン会議ツールを利用してのライブ配信、オンデマンド配信が一般的です。クローズドな配信動画コンテンツを有料で配信したい時や、会員向けに限定のコンテンツを配信したい時などには、クローズドな配信を行いましょう。ほかには、社内の従業員のみに公開する研修や教育マニュアルなど、外部に流出させたくない情報を配信する場合も該当します。クローズドな配信のメリットオープンな配信では提供が難しい有料の動画コンテンツや、機密性が高い動画コンテンツも配信できるクローズドな配信ですが、主に3つのメリットがあります。具体的にみていきましょう。セキュリティ面でも安心できる公開範囲を限定することで動画コンテンツの内容が流出するのを防止できることに加え、通信の暗号化をおこなっている動画配信システムを選択すればさらに安心できます。また、ストリーミング再生に対応していれば、端末にデータを残せないため、コンテンツの無断転用などを防止できる点でも安心です。視聴記録を残すことができるセミナーや研修に参加する視聴者に対しID情報を紐づけることで、誰がどの動画コンテンツを、いつ、何回視聴したのか、システム側は把握できます。視聴回数のデータを取得できれば、参加者ごとに自社の商品やサービスへの興味関心を測ることができるほか、動画コンテンツ終了後にアンケートを用意することで、さらに詳細な情報取得も可能です。つまり視聴記録を残すことができれば、マーケティングに活かすことも可能となるため、サービス向上にも繋がるといえるでしょう。特別感を生み出す誰でも視聴できるオープンな配信と比較すると、クローズドな配信は限定された人しか視聴できません。それが特別感を生み出し、参加するユーザーの満足度を引き上げることに繋がります。特別な価値を感じるユーザーが増えれば増えるほど、主催側のブランディングも向上する可能性があります。クローズドな環境で配信する方法では、具体的にクローズドな環境でセミナーや研修を配信するには、どのような方法があるのでしょうか。主に3つの方法がありますので、それぞれについて見ていきましょう。動画配信プラットフォームを利用するできるだけ動画コンテンツ作成の手間を省きたい、クオリティやセキュリティ面も担保したいと考えるのであれば、動画配信プラットフォームを利用することがおすすめです。会員・コンテンツ管理や、課金機能が実装されているプラットフォームも多く、導入後すぐに動画配信を展開できることもプラットフォームを利用するメリットといえます。ウェビナーツールを利用するオンライン会議や商談で利用されているZoomも、ウェビナーツールに該当します。ウェビナーツールを用いた動画配信のメリットとしては、ライブ配信したセミナーや研修動画の録画データをそのまま保存して配信できること、クラウドに保存される動画ファイルもしくはURLで簡単に共有できる点です。動画ファイルやURLだけで簡単に視聴できることは、参加者側にとっても手間とコストがかからないため、参加へのハードルを下げやすくなります。自分でサイトを作成する最後は、自分で専用のサイトを作成し、動画配信する方法です。簡単な流れとしては、WordPressに代表されるようなCMSを選び、サーバーやドメインをレンタルします。そして、セキュリティ対策やログイン機能などを実装して、サイトを作り込んでいきます。カスタマイズが自由にできる点が最大のメリットといえますが、当然ながら完成までに時間がかかること、サイト開発を外部委託したとすれば相応のコストがかかる点がデメリットです。クローズドな環境で動画配信したいなら「OneStream」がおすすめOneStreamは、「誰でも簡単に動画サイトが作れる」がコンセプトの動画配信プラットフォームとして評価が高く、あらゆる業界の企業で導入されています。学習塾や、有料会員向けに動画コンテンツを配信している事業者も多く、クローズドな環境で使用したい時にもおすすめのプラットフォームです。主な特徴として、配信に必要となる機能をすべて網羅している即日から利用可能で、無料のお試し期間もある業界最安値(初期費用が無料、月額費用も9,800円〜)サイトデザインもノーコードで自由にカスタマイズ可能動画コンテンツの販売形式は「サブスクリプション」「コンテンツの単体販売」「コンテンツセット販売」を選択でき、併用も可能。クーポン機能も搭載できるなどがあげられます。コスト面、動画コンテンツの販売形式の豊富さなど、メリットが多いサービスなので、ぜひ一度試してみてください。