社内研修で動画を活用する企業が増えています。時間と場所を選ばないなどのメリットもあり、業務の効率化や教育効果の向上も期待できます。しかし、研修内容をただ動画に切り替えればいいわけではありません。受講者に視聴を促す環境づくりも重要です。そのために動画配信システムを導入することもひとつの方法といえます。本記事では、動画を使った社内研修をするメリット、動画研修を実施する際の注意点、動画配信システムの選び方について解説します。動画を使った社内向け研修動画を使った研修とは、eラーニングとも言い換えられ、あらかじめ制作、録画されたコンテンツを好きな時間帯に個人のペースで視聴学習できる仕組みのことです。最近では多くの企業の社員教育で動画が活用されており、矢野経済研究所が実施した調査によると、21年度の国内eラーニング市場規模は前年度比13.4%増の3,309億。内訳は法人向けの市場規模が971億(前年度比12.6%増)、個人向けのB2C市場規模が2,338億円(同13.8%増)となっています。いずれもコロナ禍による需要の高まりから、市場の拡大が続く見通しであるとされています。【引用】株式会社矢野研究所「国内におけるeラーニング市場規模の推移と予測」動画研修を提供するメリット動画を用いた社内向け研修には、研修を受ける側(社員)、研修を提供する側(企業)、それぞれにメリットがあります。社員目線冒頭でもお伝えしたとおり、動画研修を受講するのに時間と場所は関係ありません。受講しやすい環境かつ自分のペースと好きなタイミングで研修を受けられるのはメリットです。どこかに集合して研修を受けるスタイルの場合、移動もあるため前後の業務調整、商談と被ると参加できない、ということが起こります。一方で動画研修の場合は、都合のいいタイミングで視聴できるため、移動による業務調整も省略でき、商談による欠席もありません。結果的には業務の効率化と研修への参加率向上に繋がるといえるでしょう。企業目線社員側のメリットと通じる部分ですが、受講するのに時間と場所を選ばないことで、社員の参加率が向上する可能性が高くなります。そのため、提供する側としては社員の学習効果がアップすることを期待できます。また、動画ではテロップを使った表現はもちろん、動作も確認できるため抽象的な概念も伝えやすくなります。営業の商談ロープレや、接客などの言語化が難しいノウハウもわかりやすく伝えられるでしょう。リアルな会場を用意したり、参加者全員の予定調整などの手間も省けるため、コストの削減にも繋がります。さらに動画の研修コンテンツを一度作成すれば使い回しもできるため、研修の都度講師が壇上に上がる必要もなくなります。動画を使った社内向け研修の種類実際に社内向けの動画研修として活用されている代表的な3つのパターンについて解説します。1,セミナー形式セミナー形式は、講師がテーマに合わせて講義を展開するパターンです。一般的なセミナーのように講師が話しているところを動画に収め、配信します。セミナー形式の動画としては、新人研修・ビジネスマナー研修・社内勉強会・代表メッセージ、外部講師による研修などが当てはまります。2,ドキュメンタリー形式業務に取り組む従業員の姿や、社員インタビューなどがドキュメンタリー形式の動画です。企業の理念やビジョン、歴史についてストーリーにした動画もドキュメンタリーに含まれます。他部署や経営層など、コミュニケーションが希薄になりがちな層の仕事ぶりや考えを知るきっかけとなったり、会社が掲げる理念について理解を深めたりと、自分が所属する組織や日々の業務について考えるきっかけとなります。3,マニュアル動画接客や店舗運営、機材やシステムの使い方などのマニュアルを解説する動画形式です。主にアパレルや飲食、テーマパークなど接客業・サービスで多く活用されています。サービス業界の場合、抽象的かつ言語化が難しい作業やノウハウもあるため、視覚的に情報を伝えられる動画研修は親和性が高いといえるでしょう。動画研修を自社で作成・管理する方法動画研修のコンテンツは自社で作成する方法と、外部へ委託する方法の2パターンです。実際の制作のポイントと流れに関しては、下記記事にまとめてありますので、自社制作を検討の方は参考にしてみてください。https://one-stream.site/posts-2/hDsYOwAy一方、外部へ委託する場合ですが、「制作コスト」と「完成までの時間」が発生することを理解しておきましょう。委託した場合の相場としては、動画コンテンツの質と量にもよりますが、おおよそ数十万円〜、かつ数ヶ月です。コストと時間はかかりますが、動画内容のクオリティを担保できる可能性が高いため、予算と時間に余裕があれば、外部へ委託するのもいいでしょう。動画配信システムを導入するメリット自社制作、外部委託いずれも、できあがった研修用動画は管理しなければいけません。動画コンテンツの数が増えれば増えるほどに、管理の手間がかかるため、手間を軽減するためにも動画配信システムの導入をおすすめします。動画配信システムを導入することで、得られるメリットは下記3つです。「管理機能」「データ分析」「セキュリティ」管理画面があるため、アップロードした動画コンテンツの検索やタグ付け機能でコンテンツの管理が可能です。視聴ログデータを収集できるため、誰がどの動画をどれだけ視聴できたのか、データとして可視化できます。研修を提供する企業側としては受講者の習熟度を測る指標となり、未視聴者に対しても視聴を促せます。社内向け配信の場合、マニュアルなど外部に漏らしたくない情報があることも考えられるため、セキュリティに気を配る必要があります。ログインしないと視聴できないようなクローズドな配信環境を提供できる動画配信システムは、その点でも安心といえるでしょう。動画を使った社内向け研修を開催する際の注意点まずは、視聴しやすい環境をつくることです。研修用の動画コンテンツは、制作したら終わりではありません。社員がしっかり視聴し、研修を業務に活かせるようになることが大切です。そのためにはそもそも研修動画を見てもらう必要があります。たとえば、スマホで見てもわかりやすいような構成と撮影となっている、ワンクリックで視聴できる、社外でも視聴できるなど、視聴しやすく、かつ視聴するまでの工数やストレスが少ない環境を提供しましょう。そして、コミュニケーションが生まれるように工夫することも大切です。動画研修でありがちなことが、講師が話している動画を見るだけで終わってしまうこと。これでは一方的なコミュニケーションに終始してしまいます。そのため、コメント機能をつける、理解度をチェックするテストやアンケートを実装するなど、コミュニケーションが発生する仕組みを構築するといいでしょう。研修開催が可能な動画配信システムの選び方ここまで動画を活用した研修のメリットと、動画研修を実施するうえでの注意点について解説しました。注意点として、視聴しやすい環境づくりとコミュニケーションが生まれる工夫をあげましたが、これらは動画配信システムを導入することで解決できます。自社に最適なシステムを導入するための選び方を3つの観点から紹介します。操作性の高さ動画のアップロード、配信、コンテンツの管理、視聴ログの抽出など、研修を動画で実施するようになると、細かい作業も発生します。そういった作業を動画配信システムの管理画面で一元管理できるのですが、日々活用するシステムのため、直感的でシンプルな操作画面であるほど業務を効率化できます。動画配信システムには、無料のお試し期間を用意しているところもあるため、まずはシステムを触ってみることがおすすめです。https://one-stream.site/registerコミュニケーション機能の有無注意点でもあげたように、受講者側とコミュニケーションがとれる機能があるといいでしょう。研修では一方通行の情報発信になってしまうことが多く、コメントやアンケート機能があることで、より能動的な視聴を促せます。集まったコメントや意見を収集して、次回の研修に活かすことも可能であり、他の社員がどのような意見を持っているのか共有するというのも有効な活用方法といえます。導入・利用コスト動画配信システムの導入と日々の利用には、当然ながらコストが発生し、システムによって金額も異なります。金額と搭載されている機能は比例しますので、自社が求める機能と予算がいくらなのかを明確にしたうえでシステムを比較検討しましょう。大まかには導入コストとしては10万円前後から、月々の利用金額としては5万円前後から、というのが相場といえます。動画を使った社内研修をするなら「One Stream」がおすすめOneStreamは、「誰でも簡単に映像サイトが作れる」がコンセプトの映像配信プラットフォームとして評価が高く、あらゆる業界の企業で導入されています。・配信に必要となる機能をすべて網羅している・即日から利用可能なスピード感・業界最安値で導入ハードルが低い(初期費用が無料、月額費用も9,800円〜、無料のお試し期間あり)・サイトデザインもノーコードで自由にカスタマイズ可能・PCだけではなくスマホにも最適化・コメント機能やアンケート、テスト機能を実装可能動画配信に必要な機能を低コストで提供しているサービスとして、多くの企業で活用されています。はじめて動画配信サービスを導入しようとお考えの企業の方にはとくにおすすめのサービスです。ぜひ検討してみてください。