企業の社内研修において、動画配信を採用するケースが増えています。しかし、社内研修を動画配信することに不安を感じる企業もあるでしょう。そこで本記事では、社内研修を動画配信するメリット・デメリットを解説します。おすすめの動画配信サービスや注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてください。社内研修を動画配信するメリット・デメリット社内研修を動画配信することには、メリットとデメリットの両方があります。メリットとデメリットを比較したうえで、社内研修の実施方法を検討しましょう。社内研修を動画配信するメリット社内研修を動画配信する主なメリットは以下の5つです。場所や時間を気にせず実施できる質の高い研修を提供できる反復学習が可能くり返し同じ教材を使えるコストを抑えられる動画配信を活用すると、場所や時間を気にせず社会研修を実施できます。遠く離れた場所から社内研修を受けられるため、受講率の向上が期待できるでしょう。また、受講者は自分の好きなタイミングで研修を受けられるため、時間を有意義に使えます。動画配信を活用することで、全ての受講生に対して質の高い研修を提供できる点も魅力です。講師による指導内容のムラをなくすことが可能で、後から編集することも可能となっています。動画なら後から何度も見返すことができるため、受講者の理解度も向上するでしょう。さらに、会場費や受講者の交通費・宿泊費などのコストも削減できます。動画配信のためには機材購入費やサービス利用費などが必要ですが、オフラインで社内研修を行うケースと比較するとコストは抑えられます。社内研修を動画配信するデメリット社内研修を動画配信する主なデメリットは以下の4つです。動画制作のための手間がかかる初期費用やサービス利用料がかかるコミュニケーションの機会が減る集中力が低下する恐れがある動画制作には動画撮影や編集の手間がかかり、担当者の負担が大きくなります。動画制作にくわしい社員がいない場合、動画制作自体が難しい可能性もあるでしょう。また、機材購入費などの初期費用やサービス利用料がかかるケースもあります。社内研修を動画配信することで、直接的なコミュニケーションの機会が減るのも大きなデメリットです。不明な点があっても講師に質問しにくく、理解度が落ちる可能性も考えられます。また、動画配信による社内研修はオフラインと比較すると緊張感がないため、受講者の集中力が低下する恐れがあります。社内研修を動画配信する方法社内研修を動画配信する際は、専用サービスを利用することをおすすめします。動画配信はYouTubeでも可能ですが、部外者でも簡単に閲覧できるデメリットがあります。情報漏えいのリスクが高いため、YouTubeなどの動画サイトで社内研修を配信するのは避けたほうがよいでしょう。自社サイトで動画配信を行うにあたっては専門的な知識が必要なため、専用サービスを利用するのが無難です。専用サービスを利用して社内研修を動画配信する方法は以下のとおりです。研修の目的を明確にするオンデマンド配信かライブ配信かを決める利用するサービスを決める動画を撮影する(ライブ配信の場合は準備を行う)動画をアップロード/ライブ配信する動画の配信方法には、あらかじめ収録した動画をアップロードする「オンデマンド配信」とリアルタイムで配信する「ライブ配信」の2種類があります。配信方法が決まったら、利用する動画配信サービスを決定しましょう。オンデマンド配信の場合は、動画を収録したらサーバーにアップロードすれば完了です。ライブ配信で社内研修を行う場合は、受講者に告知したうえで当日リアルタイム配信を行います。社内研修を動画配信できるサービス3選!社内研修に適した動画配信サービスを3つ紹介します。1.OneStreamOneStreamは、誰でも簡単に会員制動画サイトを構築できる法人向け動画配信プラットフォームです。セミナー、社内研修、Eラーニングなど幅広く活用でき、すでに多くの上場企業や行政・教育機関などが導入しています。OneStreamは万全のセキュリティを整えているため、安全に社内研修動画を共有できます。また、管理者が分けたグループごとに動画を閲覧することも可能です。一人ひとりの細かい視聴ログが記録されるため、どの受講生が動画を閲覧したのか、何分閲覧したのかもわかります。OneStream の月額料金は10,780円(税込)からで、無料体験もすることができます。全プラン共通で国内唯一のユーザー数・転送量無制限となっており、ストレスなく利用できるでしょう。OneStreamは幅広い用途で利用できる動画配信プラットフォームなので、登録しておいて損はありません。2.SmartSTREAMSmartSTREAMは、NTTスマートコネクト株式会社が提供する動画配信プラットフォームです。NTTグループの強みを活かし、業界トップレベルの配信環境を整えています。SmartSTREAMの「社内研修向け動画配信パッケージ」では、社内研修向け動画配信に必要なサービスをまとめて提供しています。撮影スタジオ手配や機材準備・撮影などもサポートしてくれるため、動画制作に関する知識がなくても安心です。また、独自の学習管理システムを用意しており、一人ひとりの学習の進捗状況を確認できます。テストやアンケートも実施できるため、受講者の理解度向上につながります。3.MOOGA PLUSMOOGA PLUSは、シンプルで使いやすいと話題の動画配信プラットフォームです。わずか4ステップで動画配信が可能なため、担当者に知識がなくても導入しやすいでしょう。すでに医療、保険、金融など幅広い業界で導入実績があります。MOOGA PLUSではデータが端末に残らないストリーミング配信を採用しており、セキュリティ対策も抜群です。ライブにテストやアンケートなどを組み合わせることが可能で、結果が一覧で確認できます。動画の視聴状況などもレポートで確認できるため、管理者の負担軽減につながります。配信方法は「オンデマンド形式」と「擬似ライブ配信」の2種類から選択可能です。社内研修を動画配信する時の注意点社内研修を動画配信する際には、いくつかの注意点があります。今回はとくに注意したい3点を紹介するため、ぜひご確認ください。集合型が向いている研修もある研修内容によっては、動画配信よりも集合型が向いているケースもあります。例えば、グループワークによる研修や技術面での実践が必要な研修は集合型のほうが向いています。動画配信でもグループワークは可能ですが、集合型のほうが細かいニュアンスが伝わりやすく、相手の表情を読み取りやすいでしょう。また、研修や技術面での実践が必要な研修は、直接講師に指導してもらったほうが効率的に技術を習得できます。研修内容を考慮したうえで、実施方法を決定することをおすすめします。視聴しやすい環境をつくる社員が動画を視聴しやすい環境をつくることも重要です。せっかく社内研修を動画配信しても、社員が視聴してくれなかったら意味がありません。社員が視聴しやすいように、スマートフォンでも視聴できる、ワンクリックで視聴で切るなどの配慮が必要です。飽きさせない工夫をする社員研修動画は、要点を絞った短い動画に仕上げることをおすすめします。再生時間が長いと、受講者が途中で飽きて離脱する恐れがあるためです。受講者が途中で飽きてしまったら、理解度も落ちてしまうので注意しましょう。一つの動画にすべての内容を詰め込むのではなく、数本に分けると受講する側の負担も減ります。字幕やBGMを工夫するなど、受講者が途中で飽きないように工夫するのも有効です。社内研修を動画配信する方法についてまとめ社内研修を動画配信することで場所や時間を気にせず実施でき、受講者の理解度向上にもつながる可能性があります。社内研修を動画配信する際は、YouTubeなどの誰でも閲覧できる動画サイトは適していません。安全に社内研修を動画配信するなら、専用サービスを利用することをおすすめします。専用サービスなら企業の動画配信に適した機能が備わっており、セキュリティ対策も万全だからです。本記事を参考に、法人向け動画配信プラットフォームへの登録を検討してみてください。